バーコードリーダーの用語解説
A~Z| か行| さ行| た行| は行| や行|A~Z(アルファベット)
- MRD値
- MinimumReflectanceDifferenceの略。
- バーコードのスペースとバーの反射率の差をあらわします。
- PCS値のかわりにMRD値を表示している商品もあります。
- 数値が大きいほど、明暗がはっきりしたバーコードであり、読取りしやすくなります。
- PCS値
- PrintContrastSignalの略。
- バーコードのコントラスト値です。
- バーコードリーダーが仕様表で示された数値以上のバーコードを読取り可能であることをあらわしています。
- 数値が大きいほど、明暗がはっきりしたバーコードであり、読取りしやすくなります。
-
大きい (PCS値) 小さい
か行
- 外乱光(周囲照度)
- バーコードリーダーの光源の障害(ノイズ)となるような外部照明に対して、正常に読取り動作が可能な照度範囲です。
- (表示例)
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- 0~70,000ルクス
- 0~50,000ルクス
- 10000ルクス以下(昼光色蛍光灯)
- 光源
- バーコードリーダー本体に実装された光源です。
- (光源例)
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- 赤色LED 一般的にバーコードリーダーに使用される光源です。(レーザーと比べ、目に入った場合も人体への影響が少なく、学習塾など小さなお子様が利用される現場に向いています。)
- 可視光半導体レーザー(可視光レーザーダイオード)
- LEDに比べ、読取り精度が高く、小さなバーコードなどの読取りに適しています。
さ行
- 受光センサー(受光素子)
- バーコードリーダー本体に実装された受光センサーです。
- 光源によって投光されたバーコードの明暗の差を検知します。
- (表示例)
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- CCDラインセンサー CCD素子を直列に並べられたCCDセンサーユニットを使用しています。
- CMOSセンサー 縦横の平面状にセンサーを並べたCMOSイメージセンサーなどを使用しています。 主に、二次元コードリーダーで使用されています。
- フォトダイオード
主に、タッチスキャナ(タッチ式バーコードリーダー)で使用されています。 - ペンスキャナー、レーザースキャナなどにはフォトダイオードが使用されています。
- 消費電流
- バーコードリーダーの消費電流です。
- 動作時と待機時それぞれの消費電流を表示しているリーダーもあります。
- (表示例)
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- 125mA
- 動作時165mA(typ) スタンバイ時80mA(typ)
- 320mA(最大消費) 45mA(照準時)
- スキャン速度(走査速度)
- バーコードリーダーの受光センサーが時間あたりにバーコードを走査する速度です。
- ペンスキャナー(ペン型バーコードリーダー)は手動走査するため、可変する速度の中で読取り可能な速度の範囲を表示しています。
- バーコードリーダーは1回のスキャニングでバーコードの読取りに成功しているとは限らず、読取りに成功するまで走査を繰り返しています。
- (表示例)
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- 100スキャン/秒 (ペン型の表示例)
- 100~600mm/秒
た行
- 適合規格
- 各国の法令やさまざまな安全規格、環境規格に対する適合状況です。
- (表示例)
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- FCC ClassB Part15 アメリカが策定した電気通信機器に関する規制の一節です。
- RoHS
テレビやラジオに電波障害を与えない機器であることをあらわします。 - EUが策定した電気製品などに対する有害物質の使用規制です。
- EU加盟国では、対象外の製品の販売、輸入はできません。
- 電源電圧
- バーコードリーダーの動作に必要な電源電圧です。
キーボードインターフェース(USB、PS/2共)の一般的なバーコードリーダーではパソコンからケーブルを経由し電源を供給します。
RS-232CインターフェースのバーコードリーダーはACアダプタから電源を供給します。
(表示例)- 5VDC±0.25V
- 5VDC±10%
- 動作温度、保存温度
- バーコードリーダーの動作時および保存時の温度範囲です。
- (表示例)
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- 動作温度:0℃~+50℃ 保存温度:-40℃~+60℃
- 動作湿度、保存湿度
- バーコードリーダーの動作時および保存時の湿度範囲です。
- 多くの場合、非結露が条件とされています。
- (表示例)
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- 使用湿度:10~90%RH(非結露) 保存湿度:5~95%RH(非結露)
- 使用湿度:10~90%(結露・結氷なきこと) 保存湿度:5~95%RH(結露・結氷なきこと)
は行
- 分解能(NB:ナローバー)
- バーコードリーダーが読取り可能なバーコードのナローバー(細バー)、または1モジュールの最小幅をあらわします。
- バーコードはいくつかの種類の幅をもったバーとスペースの集合体であり、それらの最小構成単位となるのがナローバー(細バー)やモジュールです。
- バーコードから離して読取りができるレーザースキャナー等は、バーコードとの距離によって読取り可能な分解能が変化します。
- 読取り距離が大きいほど分解能は大きくなり、細いバーコードが読取りにくくなります。
- 分解能はPCS値が充分に高い条件の値で示されます。
- (表示例)
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- 0.127mm(PCS0.9の時)
- 0.1mm(4mil)
や行
- 読取り角度
- バーコードが読取り可能な、バーコードリーダー読取り部のバーコードに対する傾き(角度)をあらわします。
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ピッチ スキュー チルト バーコードに対する
左右の傾きバーコードに対する
前後の傾きバーコードに対する
Z軸の傾き - (表示例)
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- ピッチ:±30° スキュー:±20° チルト:±15°
- 前:60° 後:60° 左右:75°
- ピッチ角:±60° スキュー角:±50°
- 読取り深度(読取り距離)
- 読取り可能なバーコードとバーコードリーダーとの距離をあらわします。
- レーザースキャナー等は、読取り距離が遠くなるほど、分解能が大きくなり、細かなバーコードが読取りにくくなります。
- (表示例)
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- 10~438mm(NB:1.0mm)
- 430mm(JAN 100%の場合)
- 読取り幅
- 読取り可能なバーコードの幅(長さ)です。
- 多くの場合、バーコード両端の左右余白(マージン、クワイエットゾーンなどとも言う)を含めた幅をいいます。
- 余白の寸法は、左右とも2.54mm(ペンスキャナーは左右とも6.35mm以上)が望ましいとされています。
- ※バーコードリーダーは、バーコード両端の左右余白も含めて読取り処理を行っています。
- (表示例)
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- 80mm
- 最大530mm、55mil分解能
- 65mm(左右余白含む)
- 70mm(左右余白除く)